菜根譚 / 前集
天理路上甚寬,稍游心,胸中便覺高明廣大;人欲路上甚窄,纔寄跡,眼前俱是荊棘泥塗。
新字:天理路上甚寛,稍游心,胸中便覺高明広大;人欲路上甚窄,纔寄跡,眼前俱是荊棘泥塗。
書き下し
天理の路上は甚だ寛し。稍(すこ)しく心を游ばせば、胸中便ち高明広大なるを覚ゆ。人欲の路上は甚だ窄し。纔(わず)かに跡を寄すれば、眼前は俱に是れ荊棘泥塗なり。
現代語訳
天の道理の路はきわめて広い。少し心を遊ばせるだけで、胸中はたちまち高く明るく広大になる。人の欲の路はきわめて狭い。わずかに足を踏み入れるだけで、目の前はみな茨と泥である。
解説
道理の路は広く、欲の路は狭い。広い路を歩けば、心も広くなる。狭い路に入れば、目の前は茨だらけ。歩く路が、視界を決めます。窮屈さを感じているなら、自分がどの路にいるかを、疑ってみることです。