菜根譚 / 前集
天地之氣,暖則生,寒則殺。故性氣清冷者,受享亦涼薄。唯和氣熱心之人,其福亦厚,其澤亦長。
新字:天地之気,暖則生,寒則殺。故性気清冷者,受享亦涼薄。唯和気熱心之人,其福亦厚,其沢亦長。
書き下し
天地の気は、暖なれば則ち生じ、寒なれば則ち殺す。故に性気清冷なる者は、受享も亦た涼薄なり。唯だ和気熱心の人のみ、其の福も亦た厚く、其の沢も亦た長し。
現代語訳
天地の気は、暖かければ生じ、寒ければ殺す。だから性質が冷たい者は、受ける恵みもまた薄い。ただ和やかで熱意ある人だけが、その福もまた厚く、その恵みもまた長い。
解説
自然界が暖かさで生命を育み、寒さで活動を停滞させるように、人の心もまた、その「温度」が周囲に影響を与えます。冷たく思いやりのない態度の人は、人からの恵みや助けも薄くなりがちです。しかし、穏やかで温かい心を持ち、情熱的に物事に取り組む人には、厚い信頼や豊かな機会がもたらされ、その恩恵は長く続くでしょう。私たちが放つ心の温度は、巡り巡って自分自身に返ってくるものなのです。
この章句が説くこと
性気清冷者受享亦涼薄唯和気熱心之人其福亦厚其沢亦長