菜根譚 / 前集
福不可邀,養喜神,以為召福之本而已;禍不可避,去殺機,以為遠禍之方而已。
書き下し
福は邀(もと)むべからず。喜神を養いて、以て福を召くの本と為すのみ。禍は避くべからず。殺機を去りて、以て禍を遠ざくるの方と為すのみ。
現代語訳
福は求めるものではない。喜びの心を養って、福を招く本とするだけだ。禍は避けるものではない。殺気を除いて、禍を遠ざける方法とするだけだ。
解説
幸せを直接追い求めても、なかなか手に入らないものです。それよりも、日々の小さな喜びを見つけ、感謝の気持ちを育むことが、結果として良い運気を引き寄せる土台となります。また、不幸を避けようと躍起になるのではなく、心の中にある攻撃的な感情や敵意を取り除き、穏やかな気持ちでいることこそが、災いを遠ざける最善の方法です。外の状況を変えようとするよりも、まず自分の心のあり方を整えることが大切だと教えてくれます。
この章句が説くこと
福不可邀養喜神以為召福之本禍不可避去殺機以為遠禍之方