菜根譚 / 前集
燥性者火熾,遇物則焚;寡恩者冰清,逢物必殺;凝滯固執者,如死水腐木,生機已絕。俱難建功業而延福祇。
新字:燥性者火熾,遇物則焚;寡恩者冰清,逢物必殺;凝滞固執者,如死水腐木,生機已絶。俱難建功業而延福祇。
書き下し
燥性の者は火熾(さか)んなり。物に遇えば則ち焚く。寡恩の者は氷清し。物に逢えば必ず殺す。凝滞固執なる者は、死水腐木の如く、生機已に絶ゆ。倶に功業を建てて福祇を延べ難し。
現代語訳
気の荒い者は火が燃え盛る。物に出会えば焼く。恩の薄い者は氷のように冷たい。物に出会えば必ず殺す。凝り固まって執着する者は、死んだ水や腐った木のようで、生気がすでに絶えている。どれも功業を立て福を延ばすことが難しい。
解説
熱すぎる人は、焼き尽くす。冷たすぎる人は、凍らせる。凝り固まった人は、死んでいる。三つとも、極端です。極端な性質は、それ自体が能力を殺す。中庸が求められる理由は、道徳ではなく、実効性なのです。