菜根譚 / 前集
學者有段競業的心思,又要有段瀟洒的趣味。若一味斂束清苦,是有秋殺,無春生,何以發育萬物。
新字:学者有段競業的心思,又要有段瀟洒的趣味。若一味斂束清苦,是有秋殺,無春生,何以発育万物。
書き下し
学者は段の競業の心思有るを要す。又た段の瀟洒の趣味有るを要す。若し一味斂束清苦ならば、是れ秋殺有りて、春生無し。何を以て万物を発育せん。
現代語訳
学ぶ者は、緊張して励む心を持つべきだ。同時に、さっぱりと洒脱な趣も持つべきだ。もしひたすら引き締めて清貧に苦しむだけなら、それは秋の殺気だけがあって、春の生気がない。それで、どうして万物を育てられよう。
解説
何かを学ぶ者、あるいは仕事に励む者は、真剣に努力する心を持つと同時に、肩の力を抜いた洒脱な余裕も必要だと説いています。ひたすら自分を律し、苦しい努力ばかりを続けるだけでは、それは秋の厳しい気候のように万物を枯らす殺気ばかりで、春の生命を育む生気がありません。厳しさだけでは、新しい発想や成長は生まれないのです。集中とリラックス、規律と自由。この両方のバランスが取れて初めて、私たちは持続的に成長し、豊かな成果を生み出すことができます。日々の生活や仕事においても、この緩急のつけ方は、心の健康と創造性を保つ上で大切な視点となるでしょう。
この章句が説くこと
学者要有段競業的心思又要有段瀟洒的趣味是有秋殺無春生