菜根譚 / 前集
彼富我仁,彼爵我義,君子固不為君相所牢籠;人定勝天,志壹動氣,君子亦不受造物之陶鑄。
新字:彼富我仁,彼爵我義,君子固不為君相所牢籠;人定勝天,志壱動気,君子亦不受造物之陶鋳。
書き下し
彼は富み我は仁なり。彼は爵あり我は義あり。君子は固より君相の牢籠する所と為らず。人定まれば天に勝ち、志壹(もっぱ)らなれば気を動かす。君子は亦た造物の陶鋳を受けず。
現代語訳
相手は富み、こちらは仁を持つ。相手は爵位があり、こちらは義を持つ。君子はもとより、君主や宰相に囲い込まれない。人が定まれば天に勝ち、志が専一なら気を動かす。君子はまた、造物主の型に嵌められない。
解説
「相手は富み、こちらは仁を持つ」。持っているものの土俵が違う。だから、相手の土俵で比べる必要がない。富や地位で測られる場に立てば、必ず負けます。自分の土俵を持っているかどうかが、独立を支えるのです。