菜根譚 / 前集
念頭濃者,自待厚,待人亦厚,處處皆濃;念頭淡者,自待薄,待人亦薄,處處皆淡。故君子居常嗜好,不可太濃豔,亦不宜太枯寂。
新字:念頭濃者,自待厚,待人亦厚,処処皆濃;念頭淡者,自待薄,待人亦薄,処処皆淡。故君子居常嗜好,不可太濃豔,亦不宜太枯寂。
書き下し
念頭の濃き者は、自ら待すること厚く、人を待すること亦た厚し。処処皆な濃なり。念頭の淡き者は、自ら待すること薄く、人を待すること亦た薄し。処処皆な淡なり。故に君子は常に居りて嗜好は、太だ濃艶なるべからず、亦た太だ枯寂なるに宜しからず。
現代語訳
思いの濃い者は、自分に対しても厚く、人に対しても厚い。どこでも濃い。思いの淡い者は、自分に対しても薄く、人に対しても薄い。どこでも淡い。だから君子は、常の好みを、濃く華やかにしすぎず、また枯れて寂しくしすぎない。
解説
リーダーが自分自身にどのような態度で接しているかは、部下や組織全体への接し方に反映されます。過度に自分を追い詰めるリーダーは、無意識のうちに他者にも同様の厳しさを求めがちです。健全な自己肯定感とバランスの取れた自己管理は、他者への寛容さや共感の基盤となります。自分を大切にすることが、結果として周囲の人々を尊重し、良好な関係を築く上で不可欠だと言えるでしょう。
この章句が説くこと
念頭濃者自待厚待人亦厚不可太濃艶亦不宜太枯寂