菜根譚 / 前集
放得功名富貴之心下,便可脫凡;放得道德仁義之心下,纔可入聖。
新字:放得功名富貴之心下,便可脫凡;放得道徳仁義之心下,纔可入聖。
書き下し
功名富貴の心を放ち得て下れば、便ち凡を脱すべし。道徳仁義の心を放ち得て下れば、纔(はじ)めて聖に入るべし。
現代語訳
功名や富貴を求める心を降ろせば、俗を脱することができる。道徳や仁義を求める心を降ろせば、初めて聖の境地に入ることができる。
解説
功名を捨てるのは、まだ入り口。道徳や仁義への執着まで捨てて、初めて聖に入る。「善くありたい」という思いも、執着になり得ます。徳を積みたいという欲は、名声を求める欲と、根が同じなのです。