菜根譚 / 前集
居卑而後知登高之為危,處晦而後知向明之太露;守靜而後知好動之過勞,養默而後知多言之為躁。
新字:居卑而後知登高之為危,処晦而後知向明之太露;守静而後知好動之過労,養黙而後知多言之為躁。
書き下し
卑きに居りて而る後に高きに登るの危と為るを知る。晦に処りて而る後に明に向かうの太(はなは)だ露なるを知る。静を守りて而る後に動を好むの過労なるを知る。黙を養いて而る後に多言の躁と為るを知る。
現代語訳
低い所にいて、初めて高い所に登ることの危うさを知る。暗い所にいて、初めて明るい所に向かうことがあまりに露わなことを知る。静けさを守って、初めて動きを好むことの疲れを知る。沈黙を養って、初めて多く語ることの落ち着かなさを知る。
解説
リーダーは、様々な立場からの視点を持つことで、より深い洞察を得られます。例えば、現場の困難を知ることで、トップの意思決定におけるリスクをより正確に評価できます。また、静かに内省する時間を持つことで、常に動き回ったり多くを語ったりすることの疲労や軽率さに気づくでしょう。異なる視点や状態を経験し、それを記憶することで、リーダーは多角的な判断力を養えます。
この章句が説くこと
居卑而後知登高之為危守静而後知好動之過労下からの視点