菜根譚 / 前集
飽後思味,則濃淡之境都消;色後思淫,則男女之見盡絕。故人常以事後之悔悟,破臨事之癡迷,則性定而動無不正。
新字:飽後思味,則濃淡之境都消;色後思淫,則男女之見尽絶。故人常以事後之悔悟,破臨事之癡迷,則性定而動無不正。
書き下し
飽後に味を思えば、則ち濃淡の境都(すべ)て消ゆ。色後に淫を思えば、則ち男女の見尽く絶ゆ。故に人は常に事後の悔悟を以て、事に臨むの癡迷を破らば、則ち性定まりて動くこと正しからざる無し。
現代語訳
満腹の後に味を思えば、濃い薄いの区別はすべて消える。情事の後に淫らさを思えば、男女の分別はすべて絶える。だから人は常に、事の後の悔いと悟りをもって、事に臨む時の迷いを破れば、本性が定まり、動いて正しくないことがない。
解説
ビジネスにおける重要な意思決定は、往々にして熱狂や焦りの中で行われがちです。この教えは、満腹後に食欲が消えるように、感情が冷めた後の客観的な視点を、事前の判断に活かす重要性を示唆します。リーダーが「事後の悔いと悟り」を事前に想起する訓練を積めば、衝動的な行動を避け、冷静かつ合理的な判断を下し、組織の安定した成長に繋げられるでしょう。
この章句が説くこと
飽後思味則濃淡之境都消以事後之悔悟破臨事之癡迷