菜根譚 / 前集
矜高倨傲,無非客氣,降伏得客氣下,而後正氣伸;情欲意識,盡屬妄心,消殺得妄心盡,而後真心現。
新字:矜高倨傲,無非客気,降伏得客気下,而後正気伸;情欲意識,尽属妄心,消殺得妄心尽,而後真心現。
書き下し
矜高倨傲は、客気に非ざる無し。客気を降伏し得て下れば、而る後に正気伸ぶ。情欲意識は、尽く妄心に属す。妄心を消殺し得て尽くれば、而る後に真心現る。
現代語訳
誇り高ぶり驕り高ぶるのは、みな借り物の気である。借り物の気を降伏させて下せば、その後で正しい気が伸びる。情欲や我意は、みな妄念に属する。妄念を消し尽くせば、その後で真の心が現れる。
解説
リーダーが外部からの評価や地位に驕り高ぶる「借り物の気」(客気)は、本来の資質や判断力を曇らせることがあります。この一節は、そうした外的な要因からくる自負を手放すことで、リーダー本来の誠実さや真のリーダーシップが伸びると説きます。表面的な成功に囚われず、内なる自己と向き合うことで、より本質的で信頼される存在へと成長できるでしょう。
この章句が説くこと
矜高倨傲無非客気降伏得客気下而後正気伸借り物の気