菜根譚 / 前集
處世讓一步為高,退步即進步的張本;待人寬一分是福,利人實利己的根基。
新字:処世譲一歩為高,退歩即進歩的張本;待人寛一分是福,利人実利己的根基。
書き下し
世に処するには一歩を譲るを高しと為す。歩を退くは即ち歩を進むるの張本なり。人を待つには一分を寛くするは是れ福なり。人を利するは実に己を利するの根基なり。
現代語訳
世に処するには、一歩譲ることを高しとする。一歩退くのは、一歩進むための元となる。人に接するには、一分ゆるやかにするのが福である。人を利することは、実は自分を利する根本である。
解説
「退くのは、進むための元」。譲歩を、後退ではなく準備と捉えます。そして「人を利することは、自分を利する根本」。利他は、道徳ではなく戦略でもある。譲ることと得ることが、対立しないという発想です。