菜根譚 / 前集
處世讓一步為高,退步即進步的張本;待人寬一分是福,利人實利己的根基。
新字:処世譲一歩為高,退歩即進歩的張本;待人寛一分是福,利人実利己的根基。
書き下し
世に処するには一歩を譲るを高しと為す。歩を退くは即ち歩を進むるの張本なり。人を待つには一分を寛くするは是れ福なり。人を利するは実に己を利するの根基なり。
現代語訳
世に処するには、一歩譲ることを高しとする。一歩退くのは、一歩進むための元となる。人に接するには、一分ゆるやかにするのが福である。人を利することは、実は自分を利する根本である。
解説
競争の激しいビジネス環境において、譲歩や協調は弱さと見なされがちですが、この一節は異なる視点を提供します。一時的に一歩引くことは、より大きな目標達成のための戦略的な準備であり、長期的な視点で見れば、むしろ前進の機会を生み出す可能性があります。また、他者の成功や利益に貢献する「利他」の精神は、巡り巡って自身の信頼やネットワーク、ひいては事業の成功へと繋がる「利己」の根幹をなすものです。
この章句が説くこと
退歩即進歩的張本利人実利己的根基譲歩は準備
関連する章句
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菜根譚・前集人情は反復し、世路は崎嶇たり。行き去らざる処は、須らく一歩を退くの法を知るべし。行き得去る処は、務めて三分を譲るの功を加えよ。
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菜根譚・前集径路の窄き処は、一歩を留めて人と行かしむ。滋味の濃きは、三分を減じて人に譲りて嗜ましむ。此れ是れ世を渉るの一極安楽の法なり。
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菜根譚・前集身を立つるに一歩を高くして立たずんば、塵裏に衣を振るい、泥中に足を濯うが如し。如何ぞ超達せん。世に処するに一歩を退きて処らずんば、飛蛾の燭に投じ、羝羊の藩に触るるが如し。如何ぞ安楽ならん。
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『酔古堂剣掃』集醒・一步を留めて人に與へて行かしむ徑路の窄き處は、一步を留めて人に與へて行かしむ。 滋味の濃き的は、三分を減じて人に讓りて嗜ましむ。 此れは是れ世を涉る一の極めて安樂なる法なり。
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