菜根譚 / 前集
徑路窄處,留一步與人行;滋味濃的,減三分讓人嗜。此是涉世一極安樂法。
新字:径路窄処,留一歩与人行;滋味濃的,減三分譲人嗜。此是渉世一極安楽法。
書き下し
径路の窄き処は、一歩を留めて人と行かしむ。滋味の濃きは、三分を減じて人に譲りて嗜ましむ。此れ是れ世を渉るの一極安楽の法なり。
現代語訳
小道の狭いところでは、一歩譲って人を通らせる。味の濃いものは、三分減らして人に譲って味わわせる。これが世を渡る、この上なく安楽な方法である。
解説
組織内での資源配分や役割分担、あるいは競合との関係において、常に自分の利益を最大化しようとすると、摩擦や疲弊が生じがちです。一歩譲る、あるいは成果を分かち合う姿勢は、短期的な損失に見えても、長期的な信頼関係を築き、無用な争いを避けることで、結果的に組織全体の安定と個人の精神的なゆとりをもたらします。これは、持続可能なリーダーシップに不可欠な視点と言えるでしょう。
この章句が説くこと
径路窄処留一歩与人行此是渉世一極安楽法譲るという処世