菜根譚 / 前集
恩裏由來生害,故快意時,須早回頭;敗後或反成功,故拂心處,莫便放手。
新字:恩裏由来生害,故快意時,須早回頭;敗後或反成功,故払心処,莫便放手。
書き下し
恩裏には由来害を生ず。故に快意の時、須らく早く頭を回(めぐ)らすべし。敗後には或いは反りて功を成す。故に拂心の処、便ち手を放つ莫かれ。
現代語訳
恩恵の中から、もともと害は生じる。だから得意な時こそ、早く振り返るべきである。失敗の後、かえって成功することもある。だから思い通りにならない時、すぐに手を放してはならない。
解説
うまくいっている時に、害の種が蒔かれる。うまくいかない時に、成功の芽がある。「得意な時こそ、早く振り返れ」。順調な時ほど点検し、不調な時ほど粘る。多くの人は逆をします。順調なら加速し、不調ならやめてしまうのです。