菜根譚 / 前集
天地寂然不動,而氣機無一息少停;日月晝夜奔馳,而貞明則萬古不易。故君子閒時要有喫緊的心思,忙處要有悠閒的趣味。
新字:天地寂然不動,而気機無一息少停;日月昼夜奔馳,而貞明則万古不易。故君子閒時要有喫緊的心思,忙処要有悠閒的趣味。
書き下し
天地は寂然として動かず。而して気機は一息の少しの停まる無し。日月は昼夜に奔馳す。而して貞明は則ち万古に易(かわ)らず。故に君子は閒時には喫緊の心思有るを要し、忙処には悠閒の趣味有るを要す。
現代語訳
天地は静まり返って動かない。しかしその気の働きは、一息も止まることがない。日月は昼夜駆け巡る。しかしその正しい光は、永遠に変わらない。だから君子は、暇な時には差し迫った心構えを持ち、忙しい時にはゆったりした趣を持つべきである。
解説
静かに見える天地も、内では絶えず動いている。激しく動く日月も、その光は変わらない。動と静は、対立しません。「暇な時には緊張を、忙しい時にはゆとりを」。今の状態と逆のものを、内に持つ。それが偏りを防ぐのです。