菜根譚 / 前集
醲肥辛甘非真味,真味只是淡;神奇卓異非至人,至人只是常。
書き下し
醲肥辛甘は真味に非ず。真味は只だ是れ淡なり。神奇卓異は至人に非ず。至人は只だ是れ常なり。
現代語訳
濃厚で脂っこく、辛く甘い味は、本当の味ではない。本当の味は、ただ淡いだけである。神秘的で並外れているのは、至高の人ではない。至高の人は、ただ普通なだけである。
解説
リーダーシップにおいて、派手な手腕や並外れたカリスマ性ばかりが注目されがちですが、真の卓越性は「ただ普通なだけ」の地道な実践の中に宿ります。濃厚な味付けがすぐに飽きられるように、奇抜な戦略は長続きしません。日々の業務を着実にこなし、基本を徹底し続ける「淡い味」のような堅実さこそが、組織を支える非凡な力となります。派手な個性を求めるよりも、揺るぎない安定感を持つリーダーが、信頼を築くでしょう。
この章句が説くこと
真味只是淡至人只是常普通であることの非凡