菜根譚 / 前集
勢利紛華,不近者為潔,近之而不染者為尤潔;智械機巧,不知者為高,知之而不用者為尤高。
書き下し
勢利紛華は、近づかざる者を潔と為す。之に近づきて染まらざる者を尤も潔と為す。智械機巧は、知らざる者を高と為す。之を知りて用いざる者を尤も高と為す。
現代語訳
権勢と利益の華やかさは、近づかない者が清らかである。だが近づいても染まらない者は、さらに清らかである。術策や小細工は、知らない者が高尚である。だが知っていて使わない者は、さらに高尚である。
解説
ビジネスの現場では、権力や利益の誘惑、あるいは巧妙な駆け引きに直面することが多々あります。それらを知らずに遠ざけることも清らかですが、真に優れたリーダーは、その本質を理解した上で、あえて染まらず、安易な術策に頼らない選択をします。これは無知による清らかさではなく、自らの意思で倫理的な道を歩む「選択」の強さを示します。困難な状況でも、原則を貫く姿勢が組織の信頼を深めるでしょう。
この章句が説くこと
近之而不染者為尤潔知之而不用者為尤高無垢と選択誠実信頼清廉
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