大祓詞 / 太祝詞事を宣れ
如此出ば 天津宮事を以て 大中臣天津金木を本打切末打断て 千座の置座に置足はして 天津菅曾を本苅断末苅切て 八針に取辟て 天津祝詞の太祝詞事を宣れ
新字:如此出ば 天津宮事を以て 大中臣天津金木を本打切末打断て 千座の置座に置足はして 天津菅曽を本苅断末苅切て 八針に取辟て 天津祝詞の太祝詞事を宣れ
書き下し
かく出でば、天つ宮事もちて、大中臣、天つ金木を本打ち切り末打ち断ちて、千座の置座に置き足らわして、天つ菅曾を本刈り断ち末刈り切りて、八針に取り裂きて、天つ祝詞の太祝詞事を宣れ。
現代語訳
このように罪が出たならば、天つ宮の作法によって、大中臣が、天つ金木を根元から切り末を断ち、千座の置座に山と並べ置き、天つ菅曾を根元から刈り末を切り、八つに裂いて、天つ祝詞の太祝詞事を宣れ。
解説
罪が出たあとの手続きが、道具と動作で細かく指定されている。金木を切り、置座に並べ、菅を刈り、八つに裂く。そのうえで太祝詞を宣る。祓いが心構えではなく手順として書かれているのがこの詞の特徴である。八つに裂くのは罪を分けて祓う所作と解されてきた。ここで効くのは、清算に定型があるという点だろう。何が起きたときに、誰が、何を、どの順でやるのか。それが決まっているから、半年ごとに必ず実行できる。決意ではなく手続きにしておくこと——大祓が千二百年続いた理由はここにある。
この章句が説くこと
太祝詞事大中臣天つ金木八針に取り裂きて