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孟子 / 盡心章句下

孟子曰、聖人百世之師也。伯夷柳下惠是也。故聞伯夷之風者、頑夫廉、懦夫有立志。聞柳下惠之風者、薄夫敦、鄙夫寬。奮乎百世之上、百世之下、聞者莫不興起也。非聖人而能若是乎。而況於親炙之者乎。

新字:孟子曰、聖人百世之師也。伯夷柳下恵是也。故聞伯夷之風者、頑夫廉、懦夫有立志。聞柳下恵之風者、薄夫敦、鄙夫寛。奮乎百世之上、百世之下、聞者莫不興起也。非聖人而能若是乎。而況於親炙之者乎。

書き下し

孟子曰く、「聖人は百世の師なり。伯夷・柳下惠是れなり。故に伯夷の風を聞く者は、頑夫も廉に、懦夫も志を立つる有り。柳下惠の風を聞く者は、薄夫も敦く、鄙夫も寬なり。百世の上に奮い、百世の下、聞く者興起せざるは莫きなり。聖人に非ずんば、能く是の若くならんや。而るを況んや之に親炙する者に於いてをや。」 <語釈> ○「頑夫・懦夫」、趙注:頑は、貪なり、懦は、弱なり。○「鄙夫」、趙注:鄙は、狭なり。度量の狭いこと。○「親炙」、親しくその人に接して感化を受けること。親炙に浴するなどと今でも使われるが、その出典がここである。

現代語訳

孟子は言った。 「聖人は、百世にわたって師たる人物である。周の伯夷や魯の柳下惠などがそれである。だから今でも伯夷の清廉な人柄を聞けば、貪欲な人も清廉となり、惰弱な男でも志を立てて頑張るようになる。柳下惠の度量の広い人柄を聞けば、薄情な人も敦厚になり、度量の狭い人も寛大になる。百世の昔に有名であった者が、百世の後でもその人柄を聞けば感化されて奮い立たぬ者はいない。聖人でなければ、どうしてこのような事があり得ようか。百世の後の人間でさえこのように感化されるのだから、当時直接に感化を受けた人々は言うまでも無いことだ。」

解説

本当に立派な人物の生き方は、時代を超えて人々の心を打ち、良い影響を与え続けます。優れたロールモデル(手本となる人)の存在は、怠け心を戒め、志を高く持つための大きな原動力となります。私たちも、古典の偉人だけでなく、尊敬できる身近な先輩や歴史上の人物の生き方に触れることで、自分の未熟さを反省し、前向きに生きるエネルギーをもらうことができます。常に学びたいと思えるような心の師を持つことが、成長の第一歩です。

この一句を、あなたの毎日に。

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