孟子 / 盡心章句下
孟子曰、周于利者、凶年不能殺。周于德者、邪世不能亂。
新字:孟子曰、周于利者、凶年不能殺。周于徳者、邪世不能乱。
書き下し
孟子曰く、「利に周き者は、凶年も殺すこと能わず。徳に周き者は、邪世も亂すこと能わず。」
現代語訳
孟子は言った。 「営利に用意周到な者は、それなりに蓄えているので、凶年になっても命を失うことはない。人間の本性である徳を養うことに、周到にして自ら努めようとする者は、どんな邪な世に遭遇しても、その志を乱されることはない。」
解説
物質的な豊かさへの備えがあれば、いざという時の経済的な危機を乗り越えることができます。同じように、日頃から心を磨き、人間としての徳を養っておけば、世の中が乱れたり理不尽な状況に陥ったりしても、自分を見失うことはありません。お金や物への準備も大切ですが、それ以上に「どのような状況にも動じない強い精神」という内面的な備えを持つことが、変化の激しい現代を力強く生き抜くための真の財産となります。
この章句が説くこと
内面の備え心の修養志真の豊かさ
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『大和俗訓』巻之一・為学上されども芸は末なり、道義の学は本なり。芸をひたすら好めば、必学の志をうばはれて失ふものなり。いはんや私欲のなぐさみ好みにまかするをや。いましむべし。志を立つれば、たとへば西国の人のあづまへ行かんとおもひ立ちて、日々に行くに、其間昼夜あづまへ行かんと思ふ心は、念々つねにやまず。是あづまへ行く志たつなり。かくの如くなれば、つひに志す所に行きとどかずといふ事なし。道に志すも亦かくの如くなるべし。
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