孟子 / 盡心章句下
孟子曰、舜之飯糗茹草也、若將終身焉。及其為天子也、被袗衣、鼓琴、二女果、若固有之。
新字:孟子曰、舜之飯糗茹草也、若将終身焉。及其為天子也、被袗衣、鼓琴、二女果、若固有之。
書き下し
孟子曰く、「舜の糗を飯い草を茹うや、將に身を終えんとするが若し。其の天子と為るに及びてや、袗(シン)衣を被り、琴を鼓し、二女果る、之を固有するが若し。」
現代語訳
孟子は言った。 「舜が微賤であったころ、乾し飯を食らい、草を食らい、生涯そうして暮らすように思われた。ところが堯から天子の位を譲られると、模様のある衣を着、琴を演奏し、堯の娘二人を娶って側に侍らせるようになったが、昔からそうであったかのように特にそれらに心を動かされることも無く、平然としていたそうだ。」
解説
人は環境や地位が変わると、傲慢になったり卑屈になったりと態度を変えてしまいがちです。しかし、本当に器の大きな人は、貧しい時でも悲観せず、豊かで高い地位に就いても有頂天になることはありません。どんな状況にあっても自分を見失わず、平常心を保ち続けることが大切です。現代でも、成功して急に態度が大きくなる人は信頼を失います。状況の変化に振り回されず、常にありのままの自然体で生きる強さを持ちたいものです。