孟子 / 盡心章句上
孟子曰、君子之所以教者五。有如時雨化之者。有成德者。有達財者。有答問者。有私淑艾者。此五者、君子之所以教也。
新字:孟子曰、君子之所以教者五。有如時雨化之者。有成徳者。有達財者。有答問者。有私淑艾者。此五者、君子之所以教也。
書き下し
孟子曰く、「君子の教うる所以の者は五あり。時雨の之を化するが如き者有り。德を成さしむる者有り。財を達せしむる者有り。問に答うる者有り。私に淑く艾せしむる者有り。此の五者は、君子の教うる所以なり。」
現代語訳
孟子は言った。 「君子が人に教える方法は五つある。時に適った雨が、草木や穀物を成長させるように、その人を自然と教化する方法、本人の長所を伸ばして、徳を完成させる方法と才能を十分に発揮させる方法、問いに対して答える方法、直接教えて悟らせるのではなく、間接的に自ら修養して悟らせるようにする方法である。この五つが、君子の教える方法である。」
解説
孟子は、君子が人を教える方法として五つを挙げます。時に適った雨のように自然に感化する方法、徳を完成させる方法、才能を伸ばす方法、問いに答える方法、そして直接教えず自ら修養して悟らせる方法です。人を教え導く方法には、相手の才能や状況に合わせて様々なアプローチがあるという教えです。一律に同じ教え方を押しつけるのではなく、自然に感化させたり、長所を伸ばしたり、疑問に答えたりと、相手に最も適した方法を選ぶことこそ指導者の役割だと孟子は考えます。現代の教育や部下育成においても、画一的な指導ではなく、個人の適性や状況に応じた柔軟な対応が求められているのです。
この章句が説くこと
教育指導法適材適所
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