孟子 / 萬章章句下
齊宣王問卿。孟子曰、王何卿之問也。王曰、卿不同乎。曰、不同。有貴戚之卿、有異姓之卿。王曰、請問貴戚之卿。曰、君有大過則諫、反覆之而不聽、則易位。王勃然變乎色。曰、王勿異也。王問臣、臣不敢不以正對。王色定、然後請問異姓之卿。曰、君有過則諫、反覆之而不聽、則去。
新字:斉宣王問卿。孟子曰、王何卿之問也。王曰、卿不同乎。曰、不同。有貴戚之卿、有異姓之卿。王曰、請問貴戚之卿。曰、君有大過則諫、反覆之而不聴、則易位。王勃然変乎色。曰、王勿異也。王問臣、臣不敢不以正対。王色定、然後請問異姓之卿。曰、君有過則諫、反覆之而不聴、則去。
書き下し
齊の宣王、卿を問う。孟子曰く、「王何の卿を之れ問うや。」王曰く、「卿同じからざるか。」曰く、「同じからず。貴戚の卿有り、異姓の卿有り。」王曰く、「貴戚の卿を請い問う。」曰く、「君に大過有れば則ち諫め、之を反覆して聽かざれば、則ち位を易う。」王勃然として色を變ず。曰く、「王異むこと勿れ。王、臣に問う、臣敢て正を以て對えずんばあらず。」王色定まり、然る後異姓の卿を請い問う。曰く、「君に過ち有れば則ち諫め、之を反覆して聽かざれば、則ち去る。」
現代語訳
齊の宣王が卿の職責について孟子に尋ねた。孟子は答えた。 「王様はどのような卿をお尋ねですか。」 王は言った。 「卿は皆同じではないのか。」 「同じではございません。王様のご一族に属する卿と異姓の卿とがございます。」 王は言った。 「一族に属する卿について是非聞きたい。」 「君主に重大な過失が有れば諫めますが、繰り返し諫めても聞き入れられないと、その君を廃して一族の中からより優れた人物を選び出して君に立てます。」 それを聞いた王はさっと顔色を変えた。それを見て孟子は言った。 「王様、驚くことはございません。お尋ねになられたので、あえて正しい道理を以てお答えしたのでございます。」 それを聞いて王様は顔色が戻り、それから今度は異姓の卿について尋ねた。孟子は言った。 「君主に重大な過失が有れば諫めますが、繰り返し諫めても聞き入れられないと、身を引いて立ち去ります。」
解説
この章句が説くこと
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