孟子 / 公孫丑章句上
孟子曰、子路、人告之以有過則喜。禹聞善言則拜。大舜有大焉。善與人同、舍己從人、樂取於人以為善。自耕稼陶漁以至為帝、無非取於人者。取諸人以為善、是與人為善者也。故君子莫大乎與人為善。
新字:孟子曰、子路、人告之以有過則喜。禹聞善言則拝。大舜有大焉。善与人同、舎己従人、楽取於人以為善。自耕稼陶漁以至為帝、無非取於人者。取諸人以為善、是与人為善者也。故君子莫大乎与人為善。
書き下し
孟子曰く、「子路は、人、之に告ぐるに過ち有るを以てすれば、則ち喜ぶ。禹は善言を聞けば、則ち拜す。大舜は焉より大なる有り。善、人と同じうし、己を舍てて人に從い、人に取りて以て善を為すを樂しむ。耕稼陶漁自り以て帝と為るに至るまで、人に取るに非ざる者無し。諸を人に取りて以て善を為すは、是れ人と善を為す者なり。故に君子は人と善を為すより大なるは莫し。」
現代語訳
孟子は言う、 「孔子の弟子の子路は、他人が自分の過ちを指摘してくれると喜んだ。夏の禹王は、人から善い言葉を聞けば慎んで受け入れお礼の言葉を述べた。偉大なる帝舜は更に秀でており、善はすべて私せずして人と共にし、人に善あれば、己を棄ててその人に從い、善言を取り入れて進んでそれを実行することを楽しんだ。舜は耕作・陶業・漁業をして暮らしていた微賤の身分の頃から、天子になるまで、人の善を学び取らないことはなかった。人の善を学んでそれを実行することは、つまり人と共に善を為すことである。だから君子とっては、人に善を為さしめて、共にそれを実行すること以上に偉大なことはないのである。」
解説
仕事や生活の中で、他人からの指摘や批判を素直に受け入れることは勇気がいることです。しかし、自分の欠点を隠さず、他人の優れた部分を積極的に学び取ろうとする姿勢こそが、大きな成長をもたらします。自分ひとりの考えに固執せず、人から良い意見を聞けばすぐに取り入れ、共に良いことを実践していく柔軟性が大切です。周囲と協力し合い、人の善を自分のものとして楽しみながら成長していく謙虚な心が、より豊かな人生を切り開く鍵となります。
この章句が説くこと
謙虚さ自己成長協調
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