韓非子 / 八經第四十八
行義示則主威分,慈仁聽則法制毁。
新字:行義示則主威分,慈仁聴則法制毀。
書き下し
行義示さるれば則ち主威分かれ、慈仁聽かるれば則ち法制毁る。
現代語訳
臣下の私的な義行が世に示されれば君主の威光は分かれ、慈しみや仁愛を理由にした頼みが聞き入れられれば法制度は壊れる。
解説
八経篇の最後の綱目「主威」の冒頭に置かれた、二つの対句による要約です。臣下が私的な正義や義侠心を示して名声を得れば、人々の敬意がその臣下に向かい君主の威光が割れる。情けや思いやりを理由にした例外の頼みを君主が受け入れれば、法は抜け道だらけになる。どちらも、個人の美徳が公の秩序を崩すという韓非の一貫した主張です。次の段で、その具体的な仕組みが説明されます。今の組織でも、個人の英雄的な行動ばかりが称えられたり、情に訴えた例外がまかり通ったりすると、ルールと指揮系統が弱まることを示す短い警句です。
この章句が説くこと
あなたの組織には主威ルールを無視して「オレ流」を貫くが法制慈仁なぜか許されている「エース」や「ベテラン」がいないか?
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