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荀子 / 大略篇

流言滅之,貨色遠之。禍之所由生也,生自纖纖也。是故君子蚤絕之。

新字:流言滅之,貨色遠之。禍之所由生也,生自繊繊也。是故君子蚤絶之。

書き下し

流言は之を滅し、貨色は之を遠ざく。禍ひの由りて生ずる所や、纖纖(せんせん)より生ず。是の故に君子は蚤(はや)く之を絶つ。

現代語訳

根も葉もない噂は消し去り、財貨や色欲は遠ざける。災いが生まれてくるもとは、ごく細かな、些細なところから生じる。だから君子は、早いうちにその芽を断ち切るのである。

解説

大きな災いも、始まりは必ず小さい。この一段はその一点に絞って語ります。取り上げられているのは、噂話と、金や色欲という誘惑です。噂は放っておくと広がって人を傷つけ、組織を壊す。金や欲は、少し手を出したくらいでは問題に見えませんが、そこから身を持ち崩していく。荀子が説くのは、大きくなってから対処するのではなく、まだ細く小さいうちに断つという発想です。火事も小さいうちなら手で消せます。これは日常の言葉づかいや習慣にもそのまま当てはまります。ここまでなら大丈夫、少しだけなら、という判断が積み重なって、取り返しのつかないところまで行く。悪い芽は、まだ気にならないうちに摘む。その早さが、君子と普通の人を分けるのです。

この一句を、あなたの毎日に。

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