師導古典を学びたいすべての人に

荀子 / 大略篇

文貌情用,相為內外表裡。禮之中焉,能思索謂之能慮。

新字:文貌情用,相為內外表裡。礼之中焉,能思索謂之能慮。

書き下し

文貌と情用とは、相ひ内外表裏を為す。礼の中に在りて、能く思索する、之を能く慮ると謂ふ。

現代語訳

外に現れる姿かたちや立ち居振る舞いと、内に働く心のありようとは、互いに内と外、表と裏の関係をなしている。礼のただ中にあって、その意味をよく考えることができる、これを深く思慮できるという。

解説

形と心の関係を述べた一段です。文貌は外に見える姿や振る舞い、情用は内に働く心のはたらきを指します。この二つは表と裏であって切り離せない。心がこもっていない形は空虚ですが、形にならない心もまた他人には届きません。荀子が形式を重んじたのは、形が心を映すと同時に、形が心を育てるからです。そして後半で、礼を行いながらその意味を考えられる人を、思慮のある人と呼んでいます。ただ言われた通りに動くだけでは足りない。なぜこの作法なのかを問い続ける姿勢が求められているのです。仕事の手順やマナーも同じでしょう。従うだけでも、無視するだけでもなく、その中に身を置きながら意味を考える。そこではじめて、形は自分のものになります。

この一句を、あなたの毎日に。

古典の教えを、今の状況に当てはめて考えてみる——師導があなたの学びと選択を支えます。

師導で古典を学ぶ