貞観政要 / 貢賦
貞觀中,林邑國貢白鸚鵡,性辯慧,尤善應答,屢有苦寒之言。太宗湣之,付其使,令還出於林藪。
新字:貞観中,林邑国貢白鸚鵡,性辯慧,尤善応答,屢有苦寒之言。太宗湣之,付其使,令還出於林藪。
書き下し
貞観中、林邑国、白鸚鵡を貢す。性は辯慧にして、尤も応答に善し。屢々苦寒の言有り。太宗之を湣(あわ)れみ、其の使に付し、還りて林藪に出ださしむ。
現代語訳
貞観年間、林邑国が白い鸚鵡を献上した。よくしゃべり賢く、とりわけ応答が上手だった。しばしば寒さがつらいという言葉を口にした。太宗はこれを憐れみ、その使者に託して、林に帰して放させた。
解説
献上された珍しい鸚鵡が、「寒い」と言った。太宗はそれを聞いて、返しました。珍しいから貴重だ、では終わらない。苦しんでいるなら、返す。相手が鳥であっても、です。目の前の一つの声を聞き取る力が、ここに現れています。