貞観政要 / 刑法
貞觀十一年,特進魏徵上疏曰:
新字:貞観十一年,特進魏徴上疏曰:
書き下し
貞観十一年、特進魏徴、疏を上りて曰く、
現代語訳
貞観十一年、特進の魏徴が上奏文を奉って言った。
解説
これは魏徴が太宗に奉った、罰と褒美のあり方について論じる長い上奏文の書き出しです。この一段だけでは内容は語られていませんが、これから続く文章全体を貫く主題は一つ、賞罰の基準が一貫しているかどうかということです。好き嫌いや、その時の機嫌によって罰の重さや褒美の中身が変わっていないか。もし変わっているなら、それはもう法や決まりごとと呼べるものではなく、ただの気分の反映にすぎません。魏徴が繰り返し問いかけるのはいつもこの一点で、これは君主に限った話ではありません。家庭で子供を叱るときも、職場で部下や後輩を評価するときも、機嫌の良し悪しで態度が変わってしまえば、周りは何を基準にすればよいのか分からなくなってしまいます。
この章句が説くこと
魏徴の上疏刑賞を論じる一貫性という主題