貞観政要 / 誠信
太宗覽疏嘆曰:「若不遇公,何由得聞此語?」
新字:太宗覧疏嘆曰:「若不遇公,何由得聞此語?」
書き下し
太宗疏を覧て嘆じて曰く、「若し公に遇わずんば、何に由りて此の語を聞くを得んや」と。
現代語訳
太宗は上奏を読んで嘆じて言った。「もしあなたに出会わなければ、どうしてこの言葉を聞けただろうか」。
解説
「あなたに出会わなければ、この言葉は聞けなかった」。太宗のこの述懐が、貞観の政治を象徴しています。優れた君主だから諫言を受けたのではありません。諫言してくれる人がいたから、優れた君主になれた。人は、一人では自分を正せないのです。