導師導古典を学びたいすべての人に 法人向けワークシート法人向けワークシート

貞観政要 / 求諫

貞觀五年,太宗謂房玄齡等曰:「自古帝王多任情喜怒,喜則濫賞無功,怒則濫殺無罪。是以天下喪亂,莫不由此。朕今夙夜未嘗不以此為心,恒欲公等盡情極諫。公等亦須受人諫語,豈得以人言不同己意,便即護短不納?若不能受諫,安能諫人?」

新字:貞観五年,太宗謂房玄齢等曰:「自古帝王多任情喜怒,喜則濫賞無功,怒則濫殺無罪。是以天下喪乱,莫不由此。朕今夙夜未嘗不以此為心,恒欲公等尽情極諫。公等亦須受人諫語,豈得以人言不同己意,便即護短不納?若不能受諫,安能諫人?」

書き下し

貞観五年、太宗房玄齢等に謂いて曰く、「古より帝王は多く情に任せて喜怒す。喜べば則ち濫りに無功を賞し、怒れば則ち濫りに無罪を殺す。是を以て天下喪乱す。此に由らざる莫し。朕は今、夙夜に未だ嘗て此を以て心と為さずんばあらず。恒に公等の情を尽くして極諫せんことを欲す。公等も亦た須らく人の諫語を受くべし。豈に人の言、己が意に同じからざるを以て、便ち即ち短を護りて納れざるを得んや。若し諫を受くる能わずんば、安(いず)くんぞ能く人を諫めんや」と。

現代語訳

貞観五年、太宗が房玄齢らに言った。「昔から帝王は、多くが感情のままに喜んだり怒ったりする。喜べばむやみに功のない者に賞を与え、怒ればむやみに罪のない者を殺す。それで天下が乱れる。すべてこれによらないものはない。私は今、朝も夜もこのことを心に留めている。常に諸君が心を尽くして極言してくれることを望んでいる。ただし諸君もまた、人の諫言を受け入れねばならない。人の言葉が自分の考えと違うからといって、短所をかばって受け入れないでよいものか。もし自分が諫言を受け入れられないなら、どうして人を諫められようか」。

解説

「自分が諫言を受け入れられないなら、どうして人を諫められようか」。この一句が突き刺さる一段です。太宗は、臣下にも同じことを求めます。上に諫言せよと言う人が、自分は部下の意見を聞かない。そういうことは、よくあります。上に向かって正論を吐く人が、下に対しては暴君である。諫言する資格は、諫言を受ける姿勢とセットなのです。

この章句が説くこと

若不能受諫安能諫人諫言する資格上には言い下には聞かない諫言

関連する章句

古典の入門書『人生の教科書』の表紙

人生の答えは、ぜんぶ古典に書いてあった。

古典の入門書『人生の教科書』(PDF)と、師導の全機能1か月がセットで700円。二十四の悩みに、論語・老子・孫子から徒然草・五輪書までが答えます。

本の中身を見る
古典の入門書『人生の教科書』(PDF)+師導1か月=700円 本を見る