易経 / 雑卦
《復》,反也。《晉》,晝也。《明夷》,誅也。《井》通而《困》相遇也。《咸》,速也。《恆》,久也。《渙》,離也。《節》,止也。《解》,緩也。《蹇》,難也。《睽》,外也。
新字:《復》,反也。《晉》,昼也。《明夷》,誅也。《井》通而《困》相遇也。《咸》,速也。《恒》,久也。《渙》,離也。《節》,止也。《解》,緩也。《蹇》,難也。《睽》,外也。
書き下し
復は、反(かえ)るなり。晋は、昼なり。明夷(めいい)は、誅(やぶ)るるなり。井(せい)は通じて困は相遇うなり。咸(かん)は、速やかなり。恆(こう)は、久しきなり。渙(かん)は、離るるなり。節は、止まるなり。解(かい)は、緩むなり。蹇(けん)は、難きなり。睽(けい)は、外なり。
現代語訳
復は、立ち返ることです。晋は、日が昇る昼のような明るさです。明夷は、その明るさが傷つけられることです。井は水が通じて絶えず、困は行き詰まりに出くわすことです。咸は、感じ合うことの速やかさです。恆は、久しく続くことです。渙は、離れ散ることです。節は、区切りをつけて止まることです。解は、こわばりが緩むことです。蹇は、行き悩む困難です。睽は、心が外へそむき離れることです。
解説
ここでも雑卦伝は、対になる卦を短い言葉で並べていきます。晋は昼の明るさ、明夷はその明るさが傷つくこと。井は水が通じて尽きず、困は行き詰まりにぶつかること。咸は速やかに感じ合い、恆は久しく続く。渙は離れ、節は止まる。明と暗、通と困、速と久、散と止。二つを並べることで、それぞれの意味が互いを照らし合っています。特に咸と恆の対は味わい深いところです。人と人が感じ合う瞬間は速く、それが関係として続くには久しさがいる。速さと持続は別の力だということです。仕事の人間関係でも、意気投合する速さと、信頼が続く長さは同じものではありません。速く通じ合えたことに安心せず、続けるための手間を別に用意する。対にして眺めることで、こうした区別が見えやすくなります。