易経 / 説卦
震為雷,為龍,為玄黃,為旉,為大塗,為長子,為決躁,為蒼筤竹,為萑葦。其於馬也,為善鳴,為馵足,為作足,為的顙。其於稼也,為反生。其究為健,為蕃鮮。巽為木,為風,為長女,為繩直,為工,為白,為長,為高,為進退,為不果,為臭。其於人也,為寡髮,為廣顙,為多白眼,為近利市三倍,其究為躁卦。
新字:震為雷,為竜,為玄黄,為旉,為大塗,為長子,為決躁,為蒼筤竹,為萑葦。其於馬也,為善鳴,為馵足,為作足,為的顙。其於稼也,為反生。其究為健,為蕃鮮。巽為木,為風,為長女,為縄直,為工,為白,為長,為高,為進退,為不果,為臭。其於人也,為寡髪,為広顙,為多白眼,為近利市三倍,其究為躁卦。
書き下し
震は雷と為し、龍と為し、玄黃と為し、旉と為し、大塗と為し、長子と為し、決躁と為し、蒼筤竹と為し、萑葦と為す。其の馬に於けるや、善鳴と為し、馵足と為し、作足と為し、的顙と為す。其の稼に於けるや、反生と為す。其の究めは健と為し、蕃鮮と為す。巽は木と為し、風と為し、長女と為し、繩直と為し、工と為し、白と為し、長と為し、高と為し、進退と為し、不果と為し、臭と為す。其の人に於けるや、寡髮と為し、廣顙と為し、多白眼と為し、利に近づきて市すること三倍と為し、其の究めは躁卦と為す。
現代語訳
震は雷にあて、龍にあて、黒みがかった黄にあて、咲き広がることにあて、大きな道にあて、長男にあて、思い切ってせきたてることにあて、若竹にあて、葦にあてる。馬についていえば、よく鳴く馬、後ろ左足の白い馬、足を高く上げる馬、額に白い星のある馬にあてる。作物についていえば、根を張り返して生えるものにあてる。その極まるところは健やかさであり、生い茂って鮮やかなことである。巽は木にあて、風にあて、長女にあて、まっすぐな墨縄にあて、職人にあて、白にあて、長いものにあて、高いものにあて、進んだり退いたりすることにあて、思い切れないことにあて、においにあてる。人についていえば、髪の薄い人、額の広い人、白目の多い人、利に近づいて商いで三倍もの利を得ることにあて、その極まるところは落ち着かない卦となる。
解説
この章句が説くこと
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易経・説卦乾は、健なり。坤は、順なり。震は、動なり。巽は、入なり。坎は、陷なり。離は、麗なり。艮は、止なり。兌は、說なり。乾は馬と為す。坤は牛と為す。震は龍と為す。巽は雞と為す。坎は豕と為す。離は雉と為す。艮は狗と為す。兌は羊と為す。乾は首と為す。坤は腹と為す。震は足と為す。巽は股と為す。坎は耳と為す。離は目と為す。艮は手と為す。兌は口と為す。
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易経・説卦離は火と為し、日と為し、電と為し、中女と為し、甲冑と為し、戈兵と為す。其の人に於けるや、大腹と為す。乾卦と為し、鱉と為し、蟹と為し、蠃と為し、蚌と為し、龜と為す。其の木に於けるや、科ありて上槁ると為す。艮は山と為し、徑路と為し、小石と為し、門闕と為し、果蓏と為し、閽寺と為し、指と為し、狗と為し、鼠と為し、黔喙の屬と為す。其の木に於けるや、堅くして節多しと為す。兌は澤と為し、少女と為し、巫と為し、口舌と為し、毀折と為し、附決と為す。其の地に於けるや、剛鹵と為す。妾と為し、羊と為す。
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易経・説卦乾は天と為し、圜と為し、君と為し、父と為し、玉と為し、金と為し、寒と為し、冰と為し、大赤と為し、良馬と為し、老馬と為し、瘠馬と為し、駁馬と為し、木果と為す。坤は地と為し、母と為し、布と為し、釜と為し、吝嗇と為し、均と為し、子母牛と為し、大輿と為し、文と為し、眾と為し、柄と為し、其の地に於けるや黑と為す。
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五行大義・第十七論八卦八風万物咸(みな)生出するを得て、明浄顕著なり。震は雷たり、雷動けば則ち万物出づ。春分の時、天気下降し、地気上騰し、天地和同して、万物萌動す。故に震は卯に居る。卯は木、少陽の位なり、故に以て木に配す。巽の東南に居るは、その卦は重陽上に在り、立夏の時、陽気已に盛んにして上に在り、陰気微弱にして下に在るに象る。木の物たる、地に入ること最も少なく、土を出づること最も多し。巽の卦の二陽上に在るは、木の地を出づることの多きに象り、一陰下に居るは、木の地に入ることの少なきに象る。木の体は是れ陽にして、亦た明顕なるべし、故に東南に在りて、以て木に配す。離の南方に居るは、夏至の時、陰黄泉の下に動く。午は是れ盛陽の位にして、陰気動く、故にその卦は外陽にして内陰なり。火の外明らかにして内暗く、陰気を懐くに象るなり。故に南方に在りて以て火に配す。坤の西南に居るは、坤の卦は純陰の象にして、能く万物を養うは、地に過ぐるは莫きなり。陰の体は卑順にして、敢えて首に当たらず。陰は午に動き、未に至りて始めて著る、故に坤は午の位に後る。地の体は積陰なり。坤は既に純陰にして、地に象る。礼に中央の土を以て未に在りとす。地は即ち土なり。故に西南に在りて、以て土に配するなり。兌の西方に在るは、兌の卦は一陰上に在り、秋分の時、陽気已に深きに象る。金は少陰たり、故に一陰上に居る。酉は是れ金の位、故に西方に在りて以て金に配す。乾の西北に居るは、乾の卦は純陽の象にして、万物を生ずる者は、天に過ぐるは莫し。乾は生物の首たり。陽気は子に起こり、乾は是れ陽気の本なり、故に子の位に先んず。純陽の堅剛なるを以て、故に西北に在りて以て金に配す。『易伝』に曰く、「震は春分・穀雨を主る。穀雨に天兌を得れば、則ち万物畢(ことごと)く生ず。兌は西方の卦なり。是の時、日は昴に在り。昴は西方の宿なり。
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易経・説卦帝は震に出で、巽に齊しく、離に相い見え、坤に役を致し、兌に說び言い、乾に戰い、坎に勞し、艮に成り言う。萬物は震に出づ、震は東方なり。巽に齊しとは、巽は東南なり、齊しとは、萬物の絜齊を言うなり。離とは、明なり、萬物皆な相い見ゆ、南方の卦なり。聖人南面して天下を聽き、明に嚮いて治む、蓋し諸を此に取るなり。坤とは、地なり、萬物皆な養を致す、故に曰く、坤に役を致すと。兌は、正秋なり、萬物の說ぶ所なり、故に曰く、兌に說び言うと。乾に戰うとは、乾は西北の卦なり、陰陽の相い薄るを言うなり。坎とは、水なり、正北方の卦なり、勞卦なり、萬物の歸する所なり、故に曰く、坎に勞すと。艮は、東北の卦なり。萬物の終りを成して始めを成す所なり。故に曰く、艮に成り言うと。
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易経・巽卦周易 第五十七卦。巽下巽上。易経。巽は、小しく亨る。往く攸有るに利あり。大人を見るに利あり。初六、進退す、武人の貞に利あり。九二、巽(したが)ひて牀(とこ)の下に在り、史巫(しふ)を用ゐること紛若(ふんじゃく)たり、吉にして咎无し。九三、頻(しき)りに巽ふ、吝。六四、悔亡ぶ、田して三品を獲。九五、貞にして吉、悔亡ぶ、利あらざる无し。初め无くして終り有り。庚(かう)に先だつこと三日、庚に后(おく)るること三日、吉。上九、巽ひて牀の下に在り、其の資斧を喪ふ、貞なれども凶。彖に曰く、
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