易経 / 説卦
乾,健也;坤,順也;震,動也;巽,入也;坎,陷也;離,麗也;艮,止也;兌,說也。乾為馬。坤為牛。震為龍。巽為雞。坎為豕。離為雉。艮為狗。兌為羊。乾為首。坤為腹。震為足。巽為股。坎為耳。離為目。艮為手。兌為口。
新字:乾,健也;坤,順也;震,動也;巽,入也;坎,陥也;離,麗也;艮,止也;兌,説也。乾為馬。坤為牛。震為竜。巽為雞。坎為豕。離為雉。艮為狗。兌為羊。乾為首。坤為腹。震為足。巽為股。坎為耳。離為目。艮為手。兌為口。
書き下し
乾は、健なり。坤は、順なり。震は、動なり。巽は、入なり。坎は、陷なり。離は、麗なり。艮は、止なり。兌は、說なり。乾は馬と為す。坤は牛と為す。震は龍と為す。巽は雞と為す。坎は豕と為す。離は雉と為す。艮は狗と為す。兌は羊と為す。乾は首と為す。坤は腹と為す。震は足と為す。巽は股と為す。坎は耳と為す。離は目と為す。艮は手と為す。兌は口と為す。
現代語訳
乾は健やかに休まず進むこと、坤は順い受けとめること、震は動くこと、巽は入り込むこと、坎は落ち込み険しいこと、離は付き添い輝くこと、艮は止まること、兌は喜ぶことである。乾は馬にあてる。坤は牛にあてる。震は龍にあてる。巽は鶏にあてる。坎は豕にあてる。離は雉にあてる。艮は犬にあてる。兌は羊にあてる。乾は頭にあてる。坤は腹にあてる。震は足にあてる。巽は股にあてる。坎は耳にあてる。離は目にあてる。艮は手にあてる。兌は口にあてる。
解説
この段は八卦の性格を、まず一字の働きで言い切り、次に動物、次に身体の部位へと重ねていきます。乾は健、坤は順、震は動、巽は入、坎は陥、離は麗、艮は止、兌は説。ここが八卦理解の芯です。休まず進む力、受けとめて育てる力、揺り動かす力、しみ入る力、落ち込み険しい状況、寄り添って明るく照らす力、立ち止まる力、喜ばせる力。世界を八つの働きで分類する思考法が、動物や身体という身近なものに翻訳されることで、抽象的な卦が急に手ざわりを持ちはじめます。実務でこれをどう使うか。たとえば会議で行き詰まったとき、今この局面に足りないのは動かす力なのか、止める力なのか、しみ入るように説き続ける力なのか、と八つの働きで棚おろししてみる。分類そのものに神秘があるのではなく、名前をつけて見分ける訓練にこそ意味があります。