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易経 / 象伝

澤上有雷,歸妹;君子以永終知敝。

新字:沢上有雷,帰妹;君子以永終知敝。

書き下し

澤上に雷有るは歸妹なり、君子は以て終はりを永くして敝を知る。

現代語訳

沢の上で雷が鳴っている、これが帰妹の形である。君子はこれにならって終わりを長く見通し、やがて生じる綻びをあらかじめ知っておく。

解説

帰妹の卦は、下が沢、上が雷という形です。沢の上で雷が動き、水面が波立つ光景で、帰妹とは若い女性が嫁いでいくこと、すなわち新しい結びつきが生まれる場面を指します。始まりはいつも喜ばしく、心が浮き立つものです。しかし象伝は、その喜びの只中で君子は終わりを長く見通し、いずれ生じる綻びを先に知っておくのだと説きます。永く続けようと願うのであれば、始めのうちから、崩れやすい箇所を見つめておかねばならないという考え方です。仕事や経営に置き換えれば、提携や採用、新しい取り組みを始めるときの心得になります。話がまとまった高揚のさなかにこそ、条件の曖昧なところ、負担が偏るところ、感情がこじれそうなところを冷静に確かめておく。始まりの喜びに水を差すためではなく、その関係を長く保つためです。終わりを思って始める。それが帰妹の教える身の処し方です。

この章句が説くこと

易経象伝歸妹帰妹終わりを慮る

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