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易経 / 象伝

風自火出,家人;君子以言有物,而行有恒。

書き下し

風、火より出づるは、家人なり。君子以て言に物有り、而して行いに恒有り。

現代語訳

風が火から生じて外へ出ていく、これが家人の卦の形である。君子はこの形に学び、言葉には必ず中身を持たせ、行いには一貫した持続を持たせるのです。

解説

家人の卦は、離(火)の上に巽(風)がある形で、燃える火が熱を生み、その熱がおのずと風となって外へ広がっていく姿を表します。家庭という内なる火が整っていれば、その影響は自然に外へ及んでいく、という理です。ここから象伝は、言有物、行有恒という教えを導きます。言葉には必ず実質がともなうこと、行いには必ず継続がともなうこと。家の中は、うわべの言葉や一時の勢いが最も通用しない場所です。毎日顔を合わせる相手には、中身のない言葉も、続かない決意も、すべて見抜かれてしまいます。逆に言えば、そこで通用するものだけが本物なのです。会社や仕事も同じで、社員は社長の言葉そのものより、その言葉に中身があるか、そして言ったことを続けているかを見ています。理念を掲げるなら、その内実を語れること。方針を出したなら、翌月も同じことを言い続けること。内側の一貫性が、やがて外への影響力になります。

この一句を、あなたの毎日に。

古典の教えを、今の状況に当てはめて考えてみる——師導があなたの学びと選択を支えます。

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