易経 / 象伝
天與火,同人;君子以類族辨物。
新字:天与火,同人;君子以類族弁物。
書き下し
天と火とは同人なり、君子は以て族を類し物を弁ず。
現代語訳
天があり、その下に火がある。火は天へと燃え上がって性を同じくする、これが同人の形である。君子はこれにならい、種類ごとに分け、物事の違いを見分ける。
解説
同人は下に火、上に天を置きます。火の炎は上へ上へと立ちのぼり、高い天と向かうところを同じくします。人と志を同じくして和合する、それが同人という卦の名の意味です。ところが象伝が説くのは、意外にも「族を類し物を弁ず」、つまり分けて見分けることでした。人と同じくするためには、まず違いを正しく知らなければならない、というのです。誰とでも無条件に一緒くたになるのは和ではなく、なれ合いです。相手の立場、性質、目指すところの違いを見きわめたうえで、それでも共有できる一点を見出す。そこで結ばれた同志こそ本物です。仕事でも、価値観の違う相手を無理に同化させようとすれば必ず壊れます。まず相手を分類ではなく理解の目で見分け、そのうえで共通の目的を置く。それが同人の説く協働の作法です。
この章句が説くこと
同人類族弁物協働易経
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