易経 / 彖伝
“節亨”。剛柔分而剛得中。“苦節不可貞”,其道窮也。説以行險,當位以節,中正以通。天地節而四時成。節以制度,不傷財,不害民。
新字:“節亨”。剛柔分而剛得中。“苦節不可貞”,其道窮也。説以行険,当位以節,中正以通。天地節而四時成。節以制度,不傷財,不害民。
書き下し
「節(せつ)は亨(とお)る」。剛柔分かれて剛は中を得たり。「苦節(くせつ)は貞(てい)にすべからず」とは、其の道窮(きわ)まればなり。説(よろこ)びて以て險(けん)を行き、位に當(あ)たりて以て節し、中正にして以て通ず。天地節して四時(しじ)成る。節するに制度を以てすれば、財を傷(そこな)わず、民を害せず。
現代語訳
「節は通じる」。剛と柔が分かれて釣り合い、剛が中を得ているからである。「苦しいばかりの節度は固く守り続けてはならない」とは、その道が行き詰まるからである。喜びをもって険難を進み、ふさわしい位にあって節度を保ち、中正であるから通じるのである。天地に節目があるからこそ四季がめぐる。制度によって節度を立てれば、財を損なわず、民を害することもない。
解説
節(せつ)は竹の節であり、区切り・節度を意味します。彖辞は、剛と柔が分かれて釣り合い、剛が中を得ているから通じると説きます。同時に「苦節は貞にすべからず」と釘を刺すのが、この卦の深いところです。苦しさに耐えるだけの過度な節制は、いずれ必ず行き詰まるからです。節度とは自分を痛めつけることではなく、続けられる形を作ること。だからこそ「節するに制度を以てすれば、財を傷わず、民を害せず」と言い、天地に節目があるから四季がめぐるのだと結びます。仕事や経営でも、経費にも時間にも人の力にも節は要ります。ただし削りすぎれば組織は痩せ、人は離れていきます。個人の我慢に頼らず、続く仕組みとして節度を設計すること。中正であればこそ節は窮せず、かえって道が通ると教えています。
この章句が説くこと
節節度苦節制度
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