易経 / 彖伝
解,險以動,動而免乎險,解。“解,利西南”,往得眾也。“其來復吉”,乃得中也。“有攸往夙吉。”,往有功也。天地解而雷雨作,雷雨作而百果草木皆甲坼。解之時大矣哉!
新字:解,険以動,動而免乎険,解。“解,利西南”,往得衆也。“其来復吉”,乃得中也。“有攸往夙吉。”,往有功也。天地解而雷雨作,雷雨作而百果草木皆甲坼。解之時大矣哉!
書き下し
解(かい)は、険にして以て動き、動きて険を免る、解なり。「解は西南に利ろし」とは、往きて衆を得るなり。「其れ来復すれば吉」とは、乃ち中を得るなり。「往く攸(ところ)有れば夙(はや)くして吉」とは、往きて功有るなり。天地解けて雷雨作(おこ)り、雷雨作りて百果草木皆甲坼(こうたく)す。解の時大なるかな。
現代語訳
解とは、険難のなかにあって動き、動くことによって険難を免れる、それが解である。「解は西南に向かうのがよい」とは、進んで多くの人々を味方に得るからである。「そのまま帰り復るのが吉」とは、そうして中庸を得るからである。「進み行くところがあるなら早いほうが吉」とは、進めば功績があるからである。天地の気がゆるみ解けて雷雨が起こり、雷雨が起これば多くの果実や草木がみな殻を破って芽を出す。解の時のありようは、なんと大きいことか。
解説
解の彖辞は、こわばっていたものがゆるみ解ける時を語ります。険しさのただ中で動き、動くことによって険しさを抜け出す。これが解です。抜け出したあとの身の処し方も具体的に示されます。人を得やすい西南へ向かうのがよく、用が済めばもとの位置に帰り復ることで中庸を得る。そして為すべきことがあるなら早く行うほうがよい、と。締めくくりに置かれるのは、雷雨が起こって草木がいっせいに殻を破る、あの春の芽吹きの光景です。停滞や紛糾がほどけ始めた局面では、まず動いて抜け出すこと、勢い余って走り続けず本来の場所に戻ること、そして着手を先延ばししないことが要になります。緊張が解けた直後こそ、次の芽を吹かせるための最良の時期なのです。
この章句が説くこと
解解放雷雨易経彖伝
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