易経 / 彖伝
“復,亨”。剛反,動而以順行。是以“出入無疾,朋來無咎”。“反復其道,七日來復”,天行也。“利有攸往”,剛長也。復,其見天地之心乎。
新字:“復,亨”。剛反,動而以順行。是以“出入無疾,朋来無咎”。“反復其道,七日来復”,天行也。“利有攸往”,剛長也。復,其見天地之心乎。
書き下し
「復は、亨る」。剛反る、動きて順を以て行う。是を以て「出入疾无く、朋来りて咎无し」。「其の道を反復し、七日にして来り復る」とは、天の行なればなり。「往く攸有るに利ろし」とは、剛長ずればなり。復は、其れ天地の心を見るか。
現代語訳
「復は通じる」。剛が返ってくる。動いて、道理に順って行う。だから「出入りに障りがなく、友が来ても咎めがない」のである。「その道を行き来して、七日でめぐり返ってくる」とは、それが天のめぐりだからである。「進んで行くところがあるのがよい」とは、剛が伸びていくからである。復には、天地の心が見えるのではないだろうか。
解説
復は「かえる」、失われたものが戻ってくる時をあらわす卦です。剝で削り取られ、すべてが尽きたかに見えたところに、たった一つの陽がもどってくる。「剛反る」とは、その最初の兆しです。冬至に日が最も短くなり、その日から日が伸びはじめるように、極まったところから回復が始まる。彖伝はそれを「其の道を反復し、七日にして来り復る、天の行なればなり」——行って帰るのが天のめぐりなのだ、と説きます。そして名高いのが最後の一句、「復は、其れ天地の心を見るか」。すべてが失われたように見えても、必ず生命が戻ってくる。そのはたらきに天地の心を見る、というのです。ここで大切なのは、戻ってきた陽はまだ小さいということでしょう。回復のきざしは細く、見落としやすい。だからこそ、それを大事に育てる。うまくいかない時期を抜ける最初の兆しに、気づける人でありたいものです。
この章句が説くこと
復回復の兆し天地の心めぐり
関連する章句
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