伝習録 / 黄省曾録
「楊慈湖不為無見,又著在無聲無臭上見了。」
新字:「楊慈湖不為無見,又著在無声無臭上見了。」
書き下し
「楊慈湖は見無しと為さず。又た無声無臭の上に著きて見了る」と。
現代語訳
「楊慈湖に見識がないわけではない。ただ、無声無臭の所に執着して見てしまった」。
解説
優れた見識を持つ人であっても、特定の言葉や概念に固執しすぎると、かえって視野が狭まることがあります。正しいとされる言葉や理論であっても、それに囚われすぎると、新たな発見や柔軟な思考が妨げられてしまうのです。自分の知識や経験を絶対視せず、常に開かれた心で物事に向き合うことが大切です。一度掴んだ「正しさ」を手放す勇気を持つことで、より本質的な理解へと繋がる道が開かれるでしょう。
この章句が説くこと
楊慈湖不為無見又著在無声無臭上見了