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伝習録 / 黄省曾録

問:「良知原是中和的,如何卻有過、不及?」先生曰:「知得過、不及處,就是中和。」

新字:問:「良知原是中和的,如何却有過、不及?」先生曰:「知得過、不及処,就是中和。」

書き下し

問う、「良知は原と是れ中和の的なり。如何ぞ却って過・不及有るか」と。先生曰く、「過・不及の処を知り得れば、就ち是れ中和なり」と。

現代語訳

問うた。「良知はもともと中和のものです。なぜ過ぎたり及ばなかったりするのですか」。先生は「過ぎている所、及ばない所を知ることが、そのまま中和だ」と言われた。

解説

私たちは、常に完璧な状態、過不足のない「中和」を目指しがちです。しかし、この一節は、過不足のない状態を「作り出す」ことよりも、自分の言動や状況が「過ぎているか、足りないか」に気づけていること自体が、すでに中和なのだと教えています。完璧さを達成することに焦るのではなく、日々の生活の中で、自分の心の状態や行動のズレに敏感に気づく能力こそが、心のバランスを保つ上で最も重要なことなのです。

この章句が説くこと

知得過不及処就是中和中庸柔軟性バランス

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