伝習録 / 黄省曾録
「琴、瑟、簡編,學者不可無,蓋有業以居之,心就不放。」
書き下し
「琴・瑟・簡編は、学者に無かるべからず。蓋し業有りて以て之に居らば、心は就ち放たれず」と。
現代語訳
「琴や瑟、書物は、学ぶ者になくてはならない。取り組む仕事があってそこに居れば、心は放たれない」。
解説
心を落ち着かせるために、何もしないのではありません。琴や書物など、取り組むものを持つ。手を動かす対象があれば、心は散らない。空白のほうが、かえって心を放してしまうのです。
この章句が説くこと
蓋有業以居之心就不放