伝習録 / 陳九川録
先生曰:「聖賢非無功業氣節,但其循著這天理,則便是道,不可以事功氣節名矣。」
新字:先生曰:「聖賢非無功業気節,但其循著這天理,則便是道,不可以事功気節名矣。」
書き下し
先生曰く、「聖賢は功業気節無きに非ず。但だ其れ這の天理に循えば、則ち便ち是れ道なり。事功気節を以て名づくべからざるなり」と。
現代語訳
先生は言われた。「聖賢に功業や気節がないのではない。ただ天理に従えば、それが道だ。功績や気概の名で呼ぶことはできない」。
解説
私たちは、何かを成し遂げた時、その功績や結果にばかり目を向けがちです。しかし、本当に大切なのは、その行動の根底にある「天理」、つまり人として当然の道理や誠実さといったものです。目に見える成果は、その道理に従って行動した結果として自然に現れるものであり、それを目的として追い求めると、本質を見失うことがあります。大切なのは、日々の行動が道理にかなっているか、その一点に意識を向けること。そうすれば、結果は後からついてくるでしょう。
この章句が説くこと
但其循著這天理則便是道不可以事功気節名矣