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伝習録 / 答聶文蔚

僕之不肖,何敢以夫子之道為己任?顧其心亦已稍加疾痛之在身,是以彷徨四顧,將求其有助於我者,相與講去其病耳。今誠得豪傑同志之士,扶持匡翼,共明良知之學於天下,使天下之人皆知自致其良知,以相安相養,去其自私自利之蔽,一洗讒妒勝忿之習,以濟於大同,則僕之狂病固將脫然以愈,而終免於喪心之患矣,豈不快哉?

新字:僕之不肖,何敢以夫子之道為己任?顧其心亦已稍加疾痛之在身,是以彷徨四顧,将求其有助於我者,相与講去其病耳。今誠得豪傑同志之士,扶持匡翼,共明良知之学於天下,使天下之人皆知自致其良知,以相安相養,去其自私自利之蔽,一洗讒妒勝忿之習,以済於大同,則僕之狂病固将脫然以愈,而終免於喪心之患矣,豈不快哉?

書き下し

僕の不肖、何ぞ敢えて夫子の道を以て己が任と為さんや。顧うに其の心も亦た已に稍(やや)疾痛の身に在るを加う。是を以て彷徨四顧し、将に其の我に助有る者を求めて、相い与に講じて其の病を去らんとするのみ。今、誠に豪傑同志の士を得て、扶持匡翼し、共に良知の学を天下に明らかにし、天下の人をして皆な自ら其の良知を致すを知り、以て相い安んじ相い養い、其の自私自利の蔽を去り、一たび讒妒勝忿の習を洗い、以て大同に済(な)らしめば、則ち僕の狂病も固より将に脱然として以て愈え、終に喪心の患いを免れんとす。豈に快ならずや。

現代語訳

私の不肖の身が、どうして孔子の道を自分の任とできよう。ただ、心にもう少し痛みが加わっている。だからあたりを見回して、私を助けてくれる人を求め、共に論じてこの病を去ろうとするだけだ。今、豪傑で志を同じくする士を得て、支え助け、共に良知の学を天下に明らかにし、天下の人がみな自ら良知を致すことを知り、互いに安んじ養い合い、自分を私し自分を利する蔽いを去り、そしり妬み勝ち怒る習わしを洗い流して、大いなる調和に至れば、私の狂気の病もすっかり癒え、心を失う患いを免れるだろう。なんと愉快ではないか。

解説

大きな目標を達成しようとする時、一人で抱え込む必要はありません。この一節は、志を同じくする仲間と共に語り合い、協力することの重要性を説いています。困難な課題に直面した時、一人で悩むのではなく、信頼できる仲間と意見を交わし、助け合うことで、新たな視点や解決策が見つかることがあります。共に語り、共に進むことで、個人の「狂気」とも思える情熱が、やがて現実を変える力へと昇華していくでしょう。

この章句が説くこと

共明良知之学於天下則僕之狂病固将脱然以愈

この一句を、あなたの毎日に。

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