伝習録 / 陸澄録
問「格物」。先生曰:「格者,正也。正其不正,以歸於正也。」
書き下し
「格物」を問う。先生曰く、「格とは、正なり。其の不正を正して、以て正に帰するなり」と。
現代語訳
「格物」について尋ねた。先生は言った。「格とは、正すことだ。その不正を正して、正しさに帰することだ」。
解説
きわめて短い定義です。格物とは、物を調べることではなく、不正を正すこと。しかも「正しさに帰する」。新しく作るのではなく、元に戻す。もともと正しかったものを、取り戻すのです。
この章句が説くこと
格者正也正其不正以帰於正也