伝習録 / 陸澄録
問「哭則不歌」。先生曰:「聖人心體自然如此。」
新字:問「哭則不歌」。先生曰:「聖人心体自然如此。」
書き下し
「哭すれば則ち歌わず」を問う。先生曰く、「聖人の心体は自然に此くの如し」と。
現代語訳
「哭した日には歌わない」について尋ねた。先生は言った。「聖人の心の本体は、自然にそうなるのだ」。
解説
悲しい時に歌う気にならないのは、無理に自分を律しているからではありません。心が自然とそうなるからです。王陽明は「聖人の心の本体は、自然にそうなるのだ」と語ります。心が本当に整っていれば、行動は自ずと適切になります。表面的なルールやマナーに縛られるのではなく、自分の心の声に耳を傾け、その状態に正直に行動することが、心の調和を保つ上で大切なのです。
この章句が説くこと
哭則不歌聖人心体自然如此