伝習録 / 陸澄録
「喜、怒、哀、樂本體自是中和的。纔自家著些意思,便過不及,便是私。」
新字:「喜、怒、哀、楽本体自是中和的。纔自家著些意思,便過不及,便是私。」
書き下し
「喜・怒・哀・楽の本体は、自ら是れ中和なり。才かに自家、些かの意思を著くれば、便ち過不及あり、便ち是れ私なり」。
現代語訳
「喜・怒・哀・楽の本体は、もとより中和である。わずかに自分の思いを加えれば、行き過ぎたり足りなかったりして、それが私意である」。
解説
感情そのものは、悪くありません。もとから中和です。ところが、そこに自分の思いを足すと、歪む。「わずかに自分の思いを加えれば」。感情を否定するのではなく、感情に余計なものを混ぜないこと。それだけなのです。
この章句が説くこと
喜怒哀楽本体自是中和的纔自家著些意思便過不及便是私