伝習録 / 陸澄録
「許魯齋謂儒者以治生為先之說亦誤人。」
新字:「許魯斎謂儒者以治生為先之説亦誤人。」
書き下し
「許魯斎の儒者は治生を以て先と為すと謂うの説も亦た人を誤る」。
現代語訳
「許魯斎が『儒者は生計を立てることを先とする』と説くのも、また人を誤らせる」。
解説
生活の安定は大切ですが、それを第一に置くことで、本当に追求すべきことを見失う危険があります。王陽明は、生計を第一とする考えが「人を誤らせる」と指摘します。何かを学ぶ目的が、単に生活のためになってしまうと、学びそのものの本質的な価値や、そこから得られる深い洞察を見過ごしてしまうかもしれません。何のために学ぶのか、その根本的な問いを忘れないことが重要です。
この章句が説くこと
許魯斎謂儒者以治生為先之説亦誤人