伝習録 / 陸澄録
「漆雕開曰:『吾斯之未能信。』夫子說之。子路使子羔為費宰,子曰:『賊夫人之子。』曾點言志,夫子許之。聖人之意可見矣。」
新字:「漆雕開曰:『吾斯之未能信。』夫子説之。子路使子羔為費宰,子曰:『賊夫人之子。』曽点言志,夫子許之。聖人之意可見矣。」
書き下し
「漆雕開曰く、『吾、斯を之れ未だ信ずる能わず』と。夫子、之を説(よろこ)ぶ。子路、子羔をして費の宰たらしむ。子曰く、『夫の人の子を賊(そこな)う』と。曾点、志を言う。夫子、之を許す。聖人の意は見るべし」。
現代語訳
「漆雕開が『私はまだこれを確信できません』と言った。孔子はこれを喜んだ。子路が子羔を費の代官にしようとした。孔子は『あの人の子を損なうことになる』と言った。曾点が志を語った。孔子はこれを認めた。聖人の意は分かる」。
解説
自信がないと言った弟子を、孔子は喜んだ。まだ準備のできていない者を任用しようとした弟子を、叱った。急いで形にすることを、聖人は望まないのです。中身が伴わないうちに位置に就くことは、その人を損なうことになります。
この章句が説くこと
吾斯之未能信夫子説之賊夫人之子急いで形にしない